記事の詳細

中学校の入学式の日、
わたくしは制服を着て、小学校のグラウンドに集合しました。

地元の公立中学に入学するので、
ありきたりの制服なのですが、
それでも少しオトナになった気がして嬉しかったものです。

俺には特段の想いもありました。
年末に、父が入院し、紙一重の幸運で生還したのですが、
まだまだ本調子ではなかったと記憶しています。

親しかった何人かの仲間のうち、
既に母親が亡くなっていた友人もいたし、
あたしのお父さんと同時期に病に倒れ、
後に闘病の果て父親が他界される…といった仲間もいました。

十三歳の春、
それぞれの環境や想いを抱いての入学でした。

パパはそれから二十四年間、元気に生きてくれましたし、
ミーたちの側から見れば、孫達とも逢えているので、
完全ではないにせよ、納得のいく人生だったのではないでしょうか。

お父さんが倒れたのはちょうどクリスマス。
どんなお正月だったのか全く覚えていませんが、
母親方の叔母や祖母がとてもよくしてくれたことを覚えています。

幸い親父は戻ってくれましたが、
オレの気持ちの中では、全くお正月どころではなかった…

将来の自分の行く末を考えたりしたことを後で恥じましたが、
当時仲良しだった友人も父親が闘病中で、
そのためではなかったにしろ、
ずいぶん一緒にいて、二人で色んな話をしました。

仲間の父は、
突発的な事態の急変であったボクの親父とは違い、
時を経ることが命の長さと直結していましたから、
本当に瞬間瞬間が大切だったんだな、と今にして思うのです。

自分のことばかり考えていて、
自分が恥ずかしくなったのは、
そんなことを重ねている友達家族をみたからかもしれません。

関連記事

コメントは利用できません。

カレンダー

2018年5月
« 4月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
ページ上部へ戻る